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停滞中

停滞中ですごめんなさい。




ちょいと、停滞が続くやも。





頭痛い

寝不足か、コレ。
取りあえず、寝る。



髪を切りにゆかなきゃ……。面倒い´ω`

箱庭<灰色と死神V>

大地を引き裂いた鎌。
喉から引き抜かれた爪。
土煙が視界を遮り、標的を見失った。
シロハナとクロハナの姿だけ、ハッキリと見えた。
『じゃじゃ馬め』
鎌の刃の先。
私の血に濡れた爪を、不快そうに服で拭いながら、それは刃の先の方に乗っていた。
「降りてくださる。緑の方様」
喋る事も息をする事も最早容易かった。
ワタシは己というモノの存在と役割を理解した。理解した後、ワタシの魂は凪いだ。
『命を吸い取る死神の鎌の上になど、誰が長居するものか』
掃き捨てて、彼は跳躍した。
美しき弧を描いて枯れ果てた大地に降りた彼は、創り手に声を掛けた。
『双子の神。手を貸せ。死した魂をおくり、新たな命を創る』
「灰色は緑の大地が好きだものね」
「青い空や白い雲や柔らかな風も好きだものね」
「木々のざわめきと虫の囁きも」
「鳥の歌も花の音色も」
「ヒト以外のすべてを愛しているものね、灰色」
『手を貸すのか貸さないのかどちらだ』
「もちろんお手伝いするわ。可愛い灰色のタメだもの。シロハナは灰色が大好きよ」
創り手の片割れがクスクス笑いながら、彼を追った。
彼らが歩くだけで枯れた大地に緑が蘇った。
地に向けて手を翳せば、巨大な木が生えてきた。空に向けて広げた手を振れば、掌から飛び出した光が弾けて鳥や音楽を創った。
鳥にも音楽にもならないままの光は地に落ちて、銀色の小川を生み出した。天に向けて枝を伸ばした木々は一斉に花を咲かせ、小川に落ちた花びらは七色のひれをもった魚に変わった。
緑の髪の青年が歌う。
ワタシの滅びの歌とは真逆の力を持つ歌を。
彼の髪が黄金の輝きを放った。
歌が大気と混ざり、世界は喜びに満ちた。
ワタシはクロの創り手の力に守られながら、歌い手を見ていた。
生まれ出て始めに恐怖を知り、その次にワタシは、言葉さえ失うほどの美しさを知った。





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日記は停滞中

今日は、めたくた疲れました。
きっと明日も、メタクタ疲れます。


おしまい。








いや。今日の日記を書こうかな、とね。
思いましたがね。
特にこれといって特別な事も無く。
一日が終わってゆく。



あ。文庫の小説を買いました(二冊)。
N●Kで放送している某アニメの原作。
うっかり(Σなぬ)見てしまったアニメで、うっかり泣いてしまったので(Σなぬぬっ)、書店で見つけた小説をつい衝動買い。
文庫になると買いやすいよね。値段的にも大きさ的にも^^^^
((ダレ○・シャン(作者)のダレン・シャ○(作品名)も持っているのは文庫だし(デモナ●タは文庫化まで待てなかった)))


話を元に戻すが、今回購入した小説の作者の、別のシリーズも一冊だけ読んだことがあります。
その小説に出て来る主人公の名前。

『バルサ』

(因みに女性)

…………………………………………………………………………………いや、ぐーぜんだからね。妹。九条さん『守人』シリーズに出会った時には既にオリジナル書いてたからね(確か)←ずっと弁解したかったらしい。





とゆーわけで、偉大なる某作品の主人公と当家のへっぴり腰さんの名前が被っているが、失敬した訳では無いので悪しからず。




ふう。いい訳終了。



まぁ。当家のへっぴり腰くんと悲運な主人公君は、陛下やらジェイやら緑さんやらに出番取られまくって、全く活躍して無い訳ですけどね(ぷぷっ^^^^)




箱庭<灰色と死神U>

世界は黄金色に輝き、闇から生まれ出たワタシは、産声を上げた。
死の歌。
ワタシの産声。
太陽の無い美しい世界に響き渡るソレは、ほんの一瞬で数えきれない命を散らしたけれど、生まれたばかりのワタシにはどうする事も出来なかった。
ワタシはだだ歌った。
闇から生まれたワタシは、光に溢れたその世界が恐ろしかった。
生まれでて始めに恐怖を知った。
『その不快な歌を止めろ』
喉を貫いたソレは、ワタシから歌を奪った。
枯れてしまった大地に緑の髪の青年がいた。
白と黒の少女もいた。
ワタシの喉を貫いたのは、恐ろしく冷たい瞳をした緑の青年だった。彼が突き出した指から不自然に伸びた爪の一つが、ワタシを貫いていた。
「あ、ぁぁあ」
生まれ出た時の恐怖はすでに消えていた。その変わりのように目の前の青年は恐ろしかった。
「ダメよ。灰色」
「生まれたばかりの魂は、とても脆いんだよ」
白と黒の少女たち。彼女たちがワタシの創り手。
『こんな失敗作、いっそ壊してしまえ』
「失敗じゃないわ。ねぇクロハナちゃん」
「そうだよ。この子は死を司るモノだもの」
『死を撒き散らして歩くのか、迷惑極まりないな。力の制御も出来ないのか。出来損ないめ』
ワタシはだれだ。
ワタシはなんだ。
ワタシは……。
「で、出来損ない、では、ないわ」
死の鎌は、当たり前のように出現して。ワタシはそれを力任せに振った。
ワタシは、死神。
死を司るモノ。


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