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年の瀬

朝、布団から出ることが出来ません。冬は嫌だ。
夏は睡魔と闘えば良いだけだが、冬は寒さとも闘わなければならない。



明日はちょいと出かけて来ます。今年最後のお買い物……になるかな。本と食い物を仕入れて来なければ。後、服もほしぃな。



……ちょっ。右手が痺れて来たからもう寝ます(なぜに;





オヤスミなさい。


しのびこいうた3(9)


痛みも、憎しみも、苦しみも、恐怖も、願いも、怒りも、争いの中で生まれたすべてを背負って、あのヒトが歩いていることを、俺は知った。
ほんの少し前までのまでの俺は、あのヒトから離れてしまいたかった。
目を合わすことも苦しい。
息子扱いしかされないことは、悲しい。
気持ちを伝える気は始めからなかったけれど、抱え続ける秘密の大きさに、疲れていたのも事実だ。
もう少し時がたったら、離れて暮らすようなっていたかもしれない。
だけど今は……。
俺は信じられないほど早く、大地を駆けていた。
隊長の背中が、どんどん大きくなってゆく。
「もう、迷うのは止める」
亡者の声は止まない。
屍の数はどんどん増えてゆく。
救いなんて、欠片も見つからない場所。
その地獄で、俺は誓った。
「隊長を守るよ」
側にいられることは、喜びと悲しみの鬩ぎ合いだ。
想いを消すことは難しい。だけど、心の奥底に押し込んで、凍らすことなら出来るかもしれない。
応えてはくれないヒトの側で、平気な顔をして居続けるコトは苦しい。だけど、そのヒトが地獄のような場所で、たたった一人で苦しむくらいなら、俺の苦しみなんてどうでもいい。
それが、俺の辿り着いた、答えだ。
大切なヒト。
ひとりぼっちの魂を、俺は抱き締める。
「あんたを守る。俺の、すべてをかけて」
そう。誓った。








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しのびこいうた3・終
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本気で冬眠したいっ。

温暖化は深刻な問題だ。が、寒さは大っ嫌いな九条です。

そろそろ起きて支度しろよ俺。
あぁ。眠い、寒い、動きたくない。
でも、時間は刻々と迫り、腹も空いたぜと虫が鳴く。いや、虫なんか飼ってはおりませんが。
ぢゃぁ、腹時計と表現しよう。





…………なんだ、この内容。笑
支離滅裂っぽいけど、まだまだ序の口ってか……。




うっしっ!起きよう。



戦闘準備だ´ω`

敵は誰?



もちろん、寒気だ^^^^^






しのびこいうた3(8)

俺はただ走った。
もう屍たちが起き上がって、行く手を阻むことはなかった。
だけど、痛ましい悲鳴が、充満していた。

『いたい、いたい、いたい、いたい』
『タスケテ。コロサナイデ』
『許さない』
『よくも。私の家族を奪ったな』
『怖いよ。誰かっ』
『冷酷な赤鷹め……貴様は悪魔の手先だ』
『怖い。寒い。苦しい』
『ゆるさない』
『返して。私の可愛い坊やを、返して』
『おかあさん、どこにいるの』
『ワシの息子を』
『クルシイ、クルシイ』
『俺の友を』
『お願い、殺さないで。誰か助けて』
『赤鷹……いつか必ず、報いを受けよ』
『死ニタクナイ、死ニタクナイ、死ニタクナイ、死ニタクナイ、マダ生キテイタイ』
『殺さないで!!』

「隊長!」
苦しくて、涙が流れた。
怖い。
亡者の叫びが、何処までも追ってくる。それは胸を抉る声だった。
逃げ出したい気持ちを、隊長の名を呼ぶ事で振り払った。大切なヒトの背中を、必死に追いかけた。
その背中が泣いている気がする。誰にも分かってもらえない苦しみを抱いて、泣いている。
そう、思った。





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next⇒しのびこいうた3(9)
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しのびこいうた3(7)


長い沈黙があった。
心のままに叫んだ俺の言葉を聞いて、亡者はしばらく黙っていた。
『それ程までに………………赤鷹が必要か?』
静かな問掛けに、俺は偽り無い正直な気持ちを答えた。
「俺は隊長が……ルフナードが欲しい」
『アレがお前のモノになる事はない』
「それでもいい。側にいたい」
『その想いが、アレを苦しめても?』
「コレがあの人を苦しめるモノなら、俺は一生」
死んでも。
「告げない」
それがどれほど苦しい道なのか、理解はしていた。
言いたいけど、言えない。
愛されたいけど、望めない。
苦しみの中を歩いて行くのだ。
だけど、隊長が一人で苦しむくらいなら、俺の苦しみなんて二の次だ。
隊長は俺の光だ。
『……そうか、ならばゆくがいい』
亡者が軽く腕を振るうと、屍の中に半分埋まっていた俺の体は、宙に投げ出された。
そして落ちる。
「なっ……」
骨と血と肉で出来た大地に落ちた衝撃で、一瞬意識がとぎれた。
俺が埋っていた場所は、数え切れない屍が積み重なって、山になっていた。
そのてっぺんから、銀色の甲冑に身を包んだ、兵士の亡者が見下ろしていた。
『彼方まで続く屍の大地だ。その先に、これを背負って歩く者がいる。
忘れるな、小さき者よ。アレの隣を歩くという事は、お前もこの業を背負うという事だ』
兵士が指を指す先。
大地の遥か彼方に、小さな人影を見つけた。
遮るモノは、もう何もなかった。





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