スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

俺的楽園キャラクター『蜥蜴様3』

過去と現在と昨日と今日。







トカゲさまVSトカゲさま。




サラス隊長は赤い髪だったり、銀色だったりします。クレイツァー親子と同じ。


楽園の世界設定では『精霊とヒト』の間には超えられない壁がある。が、トカゲさまはちょっぴり異質。
いつかその話も書きたい書きたい。


ここだけの話。サラス隊長の初期設定は筋肉ムキムキでダンディーでキラリと光る白い歯がとっても素敵な…………ヲカマだった←どんな。


『ああんっ!!クレイツァー!!あんたの息子ちゃんったら、噂以上にキュートな子猫ちゃんね!どうしましょう、食べちゃいたいわ

と、そんなキャラだったが…………大人の都合により、割愛。





オードリーちゃん書く度に胸が強調されるような……ははっ;;



携帯だと、どうやっても線が歪む。PCで見た時は、どうなんですかね。今度確認してみよう……。


しのびこいうた4(8)

目を開くと冷たい石畳の上に転がっていた。
手には冷たくて重い枷がはめられていた。
体を動かすと、鈍い痛みが駆抜けて、目を歪めた。
口の中が気持ち悪い。
ペッと吐き出した唾液には、血が混じっている。ああ、そうか殴られたんだ。
そこは薄暗い地下牢だった。
オレンジ色の電灯が、鉄格子の中を照らしていた。
「おぅ。目ぇー覚めたか、チビ鷹。気分はどーでぃ?」
見回り途中の看守のおっさんに声をかけられて、顔をあげた。
「ん…………お陰様で、すこぶる快適ですよ」
「ははっ。『城門の鍵』にいたぶられた割りには元気そうだな。やんちゃも程々にしておけよ」
ひらひら手を振って、おっさんは見回りに戻った。その背中に「ねぇ」と投げ掛ける。
「俺さぁ、いつ出られる?」
「保護者が迎えにくりゃぁ、今すぐにでも出してやれるさ。ガキが城の前で暴れたぐらいじゃ、大した罪にはならねぇよ。幸い怪我人はお前さん一人だからな」
「…………迎えにこなかったら?」
「ははっ。赤鷹の旦那がお前さんを放って置くかよ」
「…………」
はぁ。
深い溜め息をついて、床に寝転んだ。
枷を嵌められた手首が痛い。
ガラスで傷ついた掌も痛い。
「おっさん!!手のコレ外してくれないの!!」
叫んだけど、返って来る声は無かった。舌打ちをして目を閉じた。
脳裏に浮かんだ顔を、無理矢理追い出そうとして、失敗した。
『目が覚めた時……』
世界は明るい方向へと動いている?
明るいのは電灯だけで、俺の世界は真っ暗だよ。
「隊長の……うそつき」
呟いた声が、いつまでも耳に残って煩わしかった。








――――――――――――――――

しのびこいうた4・終
next⇒5

――――――――――――――――





体力のなさを実感。

携帯を車に忘れたので、ちょいと家と駐車場間を走りました。死にました。寒い怠いしんどい。
体力はもともとない方だが……自分のダメっぷりにちょっと悲しくなった九条さんです。


短パンで走ったから、足が冷たいよ。




めっそり。


俺的楽園キャラクター『陛下3』

おそらく三つ目くらいだと思われる、陛下単品。


携帯だと、線が歪む。いや、もともと歪んでいる所為でもあるが。





王になることを決意した頃。
SSつき↓







「決めたぞ、フルナード。私は王になる」
「それは寝言かクレイ殿下?」
「生憎、立ったまま寝言を言えるほど、私は器用では無くてな」
「本気ですか?現王の8番目の王子であり、まして病弱なあなたが玉座に座すことなど、夢のまた」
「夢では無いさ。父王には隠居していただいて、無能な兄たちに、永久の眠りに付いていただければいい」
「殿下」
「私は王の息子に生まれた。ならば私がすべき事は、この国を一瞬でも長く持続させることだ。今のままでは、この国は沈む。それだけは何としても阻止しなければ。
阻止する為に……私は王となる。血も涙も捨て去り、無慈悲で絶対的な王になる。だからお前は、私の剣となれ。私の為に生き、私の為に命を奪い、私の為に死ね」
「今までで一番の我儘だな」
「違う、これは命令だ」
「一応確認するが、拒否権はあるのかよ。殿下」
「ある。だが、拒否するのならば、この国から去れ」
「極端な。あなたを止める事は出来ませんかね」
「私を止めたければ、その剣で私を殺せ」
「おい!極端過ぎるぞ、クレイ殿下」
「沈み逝く国の姿が見えぬならば、お前は愚かだ。目的の為に他を踏み躙る覚悟の無い腰抜けにも用はない。私は兵<つわもの>が欲しい。それでいて私の理性となり得るモノが欲しい。だからお前に命じているのだ。私と共に修羅の道を歩めと」
「…………………………………………もう一つ確認だが、あなたと共にどこか遠い国に逃亡するなんて選択は」
「それを本気で私に問うているのならば、私はお前を殴るぞ」
「あ―、分かった、分かった。ホント、意固地だな。さてと、まずは兄君方に舞台からおりて頂くところから始めましょうかね、殿下?」
「いや…………まずは、誓いからだ。私は王になる。すべてを終らせて、始める為に。だからお前は」
「この傷とメダリオンに誓って、あなたの剣となりましょう。クレイ殿下……いや、陛下」





↑いつか書こうと思っていた、陛下の話。
こんな形だったが、お披露目出来て良かった。

さり気なく『病弱』とか『8番目の王子』なんて裏設定も出せたしな。後、まだ弟とかも居たりするのだが。
陛下と弟の話なんかも、いつか書けるといいな。




おまけ。




線が歪むよ……(めっそり)




しのびこいうた4(7)

恐る恐る窓に近付いて、そこから部屋の中を見た。
頼り無い月明りが、見たくも無い現実を照らし出している。
「…………」
窓ガラスを割って鍵を開けた。窓から中に入った。
ガランとしていた。
部屋の中には何にもなかった。
毎日、一緒に食事をした机。
足がガタガタなるイス。
一つしかないベッドはいつも取り合いになって、勝負に負けた方がソファーで眠った。
寿命間近で、時々死にそうな音を立てる冷蔵庫。
ベッドの横には小さな机があって、上から二番目の引き出しに、隊長の宝物が隠してある。悪戯をして怒られた。
喧嘩した日。意地を張って飛び出した俺を、迎えに来てくれた隊長。
死んでゆく太陽。
地面に伸びる、二人の影。
闇の色が濃ゆくなって、星が輝き出して、風が冷たくなった。
帰るぞと、俺の髪をくしゃくしゃにしたあのヒト。
ごめんなさいと言えなかった俺。
『ただいま』と『おかえり』。
「なんで……だよ」
苦しみも悲しみも喜びも切なさも、愛も。
眠っているあなたの側で、こっそり名前を呼んだ日も。
大切な思い出が、そこら中に染み込んでいる。
この家は、俺の帰る場所だった。あのヒトが帰って来てくれる場所だった。二人で、帰って来た場所だった。
だけどもう、なにも…………。
ぽたり。
赤い血が床に落ちた。
なんにも無くなってしまった二人の家。
『目が覚めた時、世界は明るい方向へと動いている』
不意に隊長の言葉を思い出して、歯を食いしばった。
俺はドアを蹴って、夜の街に再び飛び出した。








―――――――――――――――――

next⇒しのびこいうた4(8)

―――――――――――――――――




前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2009年02月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28