今日は、食べ会がありましたら(飲めないので、僕は食べる専門なんだ)
た べ す ぎ た。
カロリー消費せねば。
うっし。明日のために寝るぞ。
コイツは馬鹿な男だった。
私が勝手にコレに惹かれ、好意を抱いてしまっただけなのに、罪深きは私なのに……コレは己を責めるだろう。
だからこそ、私の想いはコレに気付かれてはならないのだ。どちらにせよ、辿り着く答えが決別ならば、私はコレが苦しむ道を選ぶつもりはない。
罪を背負うのは、私だけでいい。決して報われない想いに、身を焼かれ続けようとも、別れの日までコレの側にいることが出来るならそれでいい。
だからこそ私は、コレに容赦などしないのだ。
「起きろ。もしくは死ね」
布団を引っ張り、間抜け面の彼を蹴り飛ばす。
ゴス、バシ、ドガッ!
近江はベッドから転がり落ち、偶然巻き込まれて落ちた本に、頭を強打され、ようやくむくりっと頭を上げた。
「起きたか」
「……お、か、げ、さまでな!!つか、もう少しマトモな起こし方はねぇのかよ」
覚醒から約三秒。
おはようの挨拶もなしに、喚く。
私は冷ややかな目差しでもって、彼を一瞥し冷たく言い放った。
「ない。朝食の準備は出来ているぞ、三分以内に龍二を起こしてダイニングに集合だ。一秒でも遅れたら……分っているだろうな」
「なんで俺が久賀弟を起こさなきゃならないんだ」
「働かざるモノ食うべからずだ。客人扱いはしない」
後二分四十秒だ、と言い捨てて私は近江に背を向けた。
私はコイツに優しくなんてしない。視線も極力合わせない。出来るだけ関わらないように努めてはいる(結局は欲に負けて近付いてしまうのだが)
「後、一年と半分……か」
あっという間に時はすぎ、私たちは別々の道をゆくだろう。
その日までは、許してもらおう。心で思い続けることを。その時になったら手放そう。罪のようなこの恋も……。
この恋は、いつか終わるだろう。
少なくとも、彼にだけは知られる事無く、終わるだろう。
「近江!!早くしろ」
二階に向けて声を上げた。
別れの日まで、また一歩近付いた朝だった。