―Ciel―

笑いたくもないのに、笑って
楽しくもないのに、楽しいフリして
望んでないのに、言われた学校行って
なりたくもないのに、そういう職業に就いて
やりたくもないのに、親の面倒見て
渡したくもないのに、親にお金渡して


…私の人生って何なんだろうね。


笑いたい時に笑う。
楽しいなから楽しむ。
望んだ学校に行く為に努力する。
なりたい職業に就く為に勉強する。
自分で稼いだお金だって自分の人生の為に使いたいよ。

別に両親に恩を感じているわけではないし。


そもそも、恩を感じる程恵まれていた家庭じゃなかったし。
何時だって身近な子が羨ましかった。
気付いたら私はその家で独りぼっちだった。
遠足があったって自分でお弁当作らなきゃならなかったし、髪の毛だって結ってくれるような親ではなかった。
家に帰っても私のご飯はなかったし。
だからと言って毎食の分のお金も貰えなかった。
同年代の子よりは離婚した父から小遣い振り込まれていたけど、それよりも帰ったら温かいご飯が欲しかった。


何時だって望んでないことばかりだった。


親に操作されていた人生だった。


私は私。だから私のやりたいように生きていきたい。


もう、うんざり。



何もかも強要されなきゃならないのか、理解してないし、したくもないね。