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嘘は、絶対に突き通さなきゃいけないと、思う。



相手を思いやってついた嘘ならば
尚更のこと。




でも、あの人達は突き通せなかった。




哀しくて苦しくて辛くて

もう、どんな言葉を使えばこの気持ちを表すことができるのか、わからない。


私の辞書にないだけで、世界にはあるのかもしれないし
元々、それを指す言葉がないのかもしれない。



壊れた環境で芽生えたのは狂った感情。


大好きだった、姉が憎く思えた。

私が、手に入れることの出来なかったそれを、いとも簡単に、当たり前のように持ち合わせていた姉が、憎くなった…


それでも、大好きだという感情は
消えてはくれませんでした。

だから苦しい。



もっともっと、最低な人間だったなら
姉が嫌な人間だったなら…

迷うことなく、躊躇うことなく、怨めたでしょう。憎めたでしょう。


だけど…どこまでも、変わらずに優しい人な姉さん…


どこまでも、汚くて醜い感情を持ち合わせる、私。




嫌い、という感情は
もしかしたら、好き、という感情の延長線上にあるのかもしれない



酷い人だったのは、私なのだろうか


父でも、母でも、姉でもなく
私かもしれない…


だけど、この感情の消し方を
私は知らない…

いらない子




また、言い合い。



いつになったら終わる?



出て行けって
いらないって言われた。


月だって、出て行きたい。

こんな毎日は嫌だ。



どこか違う場所で
母親のいない場合で
働いて、一人で静かに暮らしたい。




こんな場所じゃ
痛いばっかりだ。


お姉ちゃんとね、半分しか
血が繋がってないってね
月、知ってるんだよ?

隠し通しているとでも
思ってるの?
馬鹿だね、浅はかだね



知らないフリ、馬鹿なフリしてる方が
ずっと楽だと思っていたけれど

やっぱり、痛いね。



どうしていらない私を生んだの?

消してしまえばよかったのに

生まれる前に
私なんか消してしまってよかったのにね




もう、こんな世界うんざりだ
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