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壊れた玩具。






私は、ただの道具で玩具だったんだなぁ…って

思って一人、悲しくなる。




もう、疲れてしまって
私は脆い絆で辛うじて繋がっていた家族を投げ出した。



疲れるじゃない?

何時だって私は、あの脆い絆の役割、押し付けられてたらさ。



好きでやってたんじゃないの。
そうしなきゃいけなかったの。





姉と父
父と母
その全ての仲立ちなんて疲れるじゃない?



やりたくもない仲立ちを
私が投げ出してからの崩壊は早かったよ。
呆れる程に、早かったよ。



築き上げるのは物凄く大変だったのにさ
壊れるのなんか容易くて早かったよ



嗚呼…こんな脆いものに必死になってた私って何だったんだろうって笑っちゃった。





血の繋がりって大事ね。

話すことって大事ね。



ちゃんと隠さずに、話してくれていたのなら…私はこうも辛くなかったよ。


こうも絶望しなかったよ。



隠されていた、ってことがね
私は知らなくていい、ってことがね
悲しいの。



私を傷付けない為なんかじゃないからね…


あの人は弱いからね、
私に責められるのが怖い臆病な母だからね。

だから、自分の保身の為に隠していたのよ。




私は、心底母を軽蔑する。


何一つ、私に与えてはくれなかった母は…何時だって私を犠牲にしたし、何時だって私を愛してはくれなかった。


何時だって姉ばかりだった。

あなたは一人で出来るでしょ、って9つ上の姉にばかり構ってた。



出来るのは姉じゃないの、って
心底イライラしてたっけ。



本当、大嫌い。こんな家族。


嘘で塗り固められた家族なんて大嫌い。




あんたなんかいなきゃ良かった!って言った、あの母の言葉がずっと耳から離れない。


何年経っても、その表情も声色も
離れない。



いなきゃ良かった、なんて言うのなら…どうして私を産んだの?
不思議な人。


要らないなら、作らなきゃ良かったのよ?

誰も望んでないからさ…




私の存在意義、って何なんだろう…


きっと私が今、死んだとしても
世界は変わらずに回るのに。

誰も困らないし
例え困っても、何れ私を忘れちゃうんだから。



人間は、忘れる生き物だから。




でも…もしも私が死んだときに、誰か一人でも、"私"を覚えていてくれたら、嬉しいなぁ。



そうしたら、無駄じゃなかったって思えるから。


強さ。






あの人は、確かに強い。


本当、何にでも屈しない。

もう本当に最強なんじゃないか、って馬鹿なこと思うくらいに。




でも、気付いた。


「月は強いね」って
友達に言われて気付いた。




"強い"って
"強さ"って

"我慢"だ――



どれだけ自分を押し留められるか
どれだけ我慢出来るかなんだってわかった。




私は強いんじゃない。


ただ、揉めることが面倒で…
"私が黙ってれば済むこと"って
我慢してた。



でもそれが友達の目には"強さ"として映ったんだ。





私がこんなに立ち直れてないのは
まだまだ"我慢"が足りてないからだ…。




「なんだ、そんなこと」って
笑えるくらい、我慢しないと
いけないんだな、って思った。



周りは、私が落ち込んでたら
「月らしくないね」って言う



それがまた私を追い詰める―


いつも笑ってなきゃ
私は私じゃないんだ、って。





人が思う自分こそが
本当の自分なのかな?


本当は私はどうしたいんだろう?



周りが思う"自分"を必死で繕って…
"本当の自分"を見失った…



でも、私だけがそうじゃないよね。



誰もがそうだよね。

信じてない。






信じてないなんかない、よ。


君はいつも嘘をつくからね。




いつもいつも、消化出来ない
思いを、感情を
押し留めようとする私を見て
君は笑うんだ。


"人間らしくていいよ"って。



君はいつも
"お前を助けてやる"って
笑って嘘をつくんだ。


"代わりに俺がやってやるよ"
って、そう言いながら
私が何も言わないことを
知っているんだ。



狡い人ね。


引き返すには、遅かった―



あの夏の、幼くて真っ直ぐだった私にはもう戻れない。


あの夏に、そっと手を振った
笑って手を振った。



バイバイ、可哀想な私。




もう、誰も何も信じないよって
だから傷つかないよって
笑って、手を振った

絶望






姉さんと話しました。



最初は他愛ない話でした。
だけど、私が望まぬ形で、私たちの出生を知りました…




やはり、私達は本当の姉妹ではありませんでした。


私が思っていた通り、半分しか血が繋がっていませんでした。



父が違います。

それに気付いていたとはいえ、それを真っ正面から受け入れられる程、私は大人でもないし出来た人間でもない。


ましてやそんな強さもない。



ただの、脆弱な一人の人間です…


ちっぽけなちっぽけな私です…



目の前が、真っ暗になったように思えました。

本当に、何も見えなくなりました



笑って返せたのだろうか…
「気付いていたよ」と
私は笑って返せたのかもわかりません。


でもやっと我に返った時、姉は笑って話していたので
きっと私は上手く言えたのだと思います



姉は、こんな屈折した私とは違って真っ直ぐで優しさのある人だから、きっと私が上手く言えてなかったのなら、あんな風に笑ったりはしません




このときばかりは、作り笑いが上手く出来た私を誉めてやりたいと思いました…







…世の中には、いくらでも私達みたいな人はいるし
それを普通の家族のように受け入れている人だっていくらでもいるでしょう。



私よりもずっとずっと苦しい思いをした人だってそれこそ、腐る程にいるでしょう




でも、やっぱりハッキリそれを聞くには…まだ私は弱かったようです




目の前が真っ暗になる、なんて
ただの言葉のあやだと思っていましたが、本当にショックを受けると人間、何も見えなくなるものですね?




…この虚無感をどう処理したらいいのか、
この絶望感をどう消せばいいのか…私にはわかりません




これもまた、いつか笑って話せる出来事となるのでしょうか?



生まれてから、信じてきたそれを
崩された時の傷は、残らず消えてくれるだろうか…





悲しくて淋しくて悔しくて…
どう言い表せばいいのか
わかりませんが、心も頭もグチャグチャです。






私がいなければ、こうはならなかったのに、と
悲しくて堪りません



私がいなければ、姉はもっとずっと幸せだったでしょうに。



私という存在こそ、罪なのですね…
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