かえるのおうさま

わたしが自分を信じられないからあなたをこうして傷付けるんだね

傷付けて初めて気付くなんて、本当に申し訳ない


あなたがここを見ているなんて考えてなかった
けど、見てないからって何を書いても良いという訳ではないね



書いたものを取り消すつもりはない
既にあなたの心をえぐって傷付けてしまったのだろうから

たとえ、今後つむぐわたしの言葉がすべて嘘に聞こえたとしても
しかたない、それだけのことをしでかしたのだから




言い訳なんか出来やしないけど
言い訳させて貰えるなら、

……顔色窺う様な真似したくない、って日記書いてるんだから、やっぱ今更言い訳なんかしない




わたしが一番愛しているのは
まぎれもなくあなた

依存ではない

胸を張ってそう言える様に
心の在り方を作り替えているところです


わたしの中途半端な心があなたを傷付ける事の無いように、
もっと成長していく所存です



その為に、迷ったり悩んだりしている足跡を残しておきたかった

出来れば白鳥の足元みたいに、ひっそりとね

自分の求める未来、
目標、
自分の在り方、

――それを盲信する勇気、そして自信。



あなたの隣に立つに相応しい器が欲しいのだよ。

あなたを守り慈しむ為の心、健康で丈夫な身体、生活するに困らない金銭も欲しい。




何よりも、あなたとの時間が欲しいよ。

触れたい。

人を思ってした行動の末に相手が喜ぶのが嬉しいのか、（好意）
人の為にしようとする行為が報われるのが嬉しいのか。（自己満足、或いは偽善）

本当に心の底から人を思っているのか、
ただ自分が気分よくなりたいだけなのか。








……受信している、と思い込んでいたものは、すべて内側から生み出されていたに過ぎない。
（ここでの受信とは、他者が発する感情などを受け取る事を指す）
わたしが感じていた心配や不安は、「他者からどう思われているか」じゃなかった。

「こう思われているに違いない」
「相手はきっとこんな風に思ってて自分を卑下しているに違いない」
「相手はきっと今不快に違いない」
「相手はきっと今喜んだに違いない」
……そう決めつけて、一喜一憂している。

馬鹿みたいだとも思う。馬鹿だとも思う。

少女は想う。
自分の心臓が最後のひと仕事をし、ことりと動きを止めるその瞬間まで、一生恋をし続けていたいと。

少女は大人になっていく。
夢見ていた恋が、幸せな笑顔が、切ない溜め息が、些細な諍いが、少女を大人へと変えていく。


嘗て少女だった大人は思う。
ずっとこいをしていられたら、
どれだけ幸せだろう。

嘗て少女だった大人は、知っている。
そんなものは幻想でしかないと。




嘗て少女だった大人はそっと生涯に幕を下ろした。
哀しげな笑みを残して。