千代田署の刑事課強行犯係に配属された一之瀬拓真(25)は、交番勤務から昇進した新人刑事だ。
指導担当の藤島一成より管内の居住人口がほぼ0なので、扱う事件の多くが窃盗だと聞く。歓迎会を終え、同期の城田からの鼓舞メールを読んでいたところ、自分達が飲んでいた繁華街で殺しが起きたと呼び出される。
滅多刺しにされた死体・古谷孝也を目に焼き付け、聞き込みを開始した。
刑事として聞き込みをするのも始めての一之瀬は、刑事と話す人間には4種類あると聞かされる。何も知らない人間、知っていてきちんと話す人間、知っていて隠す人間、記憶が定かではない人間。この場合、大事にすべきは混乱していて記憶が定かではない人間だ。これには時間をかけて記憶を引き出す必要がある。これは、藤島に基本を教わりながら成長する物語。
『ルーキー 刑事の挑戦・一之瀬拓真』
著書 堂場瞬一
発行元 中央公論新社
ISBN 978-4-12-205916-0
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。