20年前、余命二ヶ月と宣告された大学三年生の俺は、思い残して幽霊になりさ迷ったりしない為に、結婚してしまった高校の先輩に告白をしに行こうと決心した。
先輩の家に向かう途中、商店街に突如現れた通り魔と目があった俺は、腕を刺されてしまう。
特に激しい痛みも感じなかったが、丁度ワゴンセールで店の前に出ていた靴屋さんのスニーカー達を通り魔に投げまくり、その場を諌める。
シュールすぎる光景に圧倒されていた周囲の人だが、やがて我にかえり救急車をすすめるが、彼は断る。
だって、告白しに行く途中だから。
左腕からダラダラと血をたらしながら先輩の家に行く彼は、ビックリしつつも手当てしてくれた彼女に告白するが、当然、フラれる。
まだ若いんだから、また新しく誰か好きになれるよ
その事件から20年後の現在。
商店街の人々と彼女のその後の話。
『僕の小規模な奇跡』
イルマ ヒトマ
著者 入間人間
発行者 株式会社角川グループパブリッシング
ISBN 978-4-04-868121-6
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。