好きな男の人には、好きな人がいた。それでも好きだと告白した私は、当然、フラれる。フラれると頭では分かっていても、告白したその時には、彼に抱き締められる想像を、一瞬でも抱いた自分。
告白後フラれるとわかるのは、相手の言葉より態度や表情からすぐ察する事が出来る。私はその羞恥に耐えながらも頑張る。
予備校時代に気になっていた人と偶然再会した私は、彼と付き合い始めるが、告白してフラれた男と偶然会ってしまい、彼にフラれる。
“涙は出なかった。きっと私、たくましくなったんだ。振られ方を熟知したんだ。けれどそう思う事は当然さもしい事で、こんな時まで人の気持ち優先してる、と思う訳で、また幸せになりそびれた、という言葉にどうしたって結びつけてしまう。要は、自分は愛されなかったのだ。”
妙にリアルな女性の生き方に、きっとあなたも引き込まれる。
『恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?』
著者 中居真麻
発行元 株式会社宝島社
ISBN 978-4-7966-8192-6
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。