チーム・バチスタの栄光→ナイチンゲールの沈黙、ジェネラル・ルージュの凱旋→螺鈿迷宮の時系列です。
落ちこぼれ医大生・天馬大吉は、碧翠院という終末医療を扱う病院へ潜入捜査をするように、雑誌社に勤める同級生から頼まれ、医大生のボランティアスタッフになり、厚労省からの調査依頼に協力することになる。
患者の延命治療をせず、働ける患者は患者扱いせずに出来ることをやってもらい、賃金が自身の医療費に還元されるという、独自のシステムを導入することで、看護師の人員削減に繋げていた。終末医療は儲からないのでそれでも経営は苦しいようだ。
碧翠院に入れば延命せず亡くなった後も、院長が坊主となり骨に火葬して遺族に返してくれるシステムは、どこか不気味さもあるようで…。
『螺鈿迷宮』
著者 海堂尊
発行所 株式会社角川書店
ISBN 4-04-873739-2
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
推理小説の定説を覆すような、推理小説。登場人物が読者は満足しないなどと発言し、読者を常に意識した内容となっていて、まるで舞台のト書きのようです。
名探偵の天下一大五郎と、名探偵より先に事件の真相に近付いているが、物語を進めるため、あえて見当外れの発言ばかりを繰り返す大河原重三警部。
二人が織りなす推理小説は、王道をいけばいくほど、容疑者からヤジが飛ぶ、不思議な話です。
私にはあまりはまらなかった。
『名探偵の掟』
著者
東野圭吾
発行所 株式会社講談社
ISBN 4-06-264618-8
大事な探し物がある人だけが辿り着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。お客さんのほしいものが必ずあるのだ。
児童書が元なので、出てくる皆が優しくハッピーエンドです。
『コンビニたそがれ堂』
著者 村山早紀
発行所 株式会社ポプラ社
ISBN 978-4-591-11416-2
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失われるために記録される、6つの仕事、6つの人生。
『玉磨き』
著者 三崎亜記
発行所 株式会社幻冬舎
ISBN 978-4-344-08339-0
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
司馬遼太郎ファンが多いので、そのネームバリューを利用した感じがあります。
もっと、新撰組の話も出ると思ったのに残念です。
高杉晋作の有名な「おもしろき〜」が“き”ではなく“に”であったが、司馬遼太郎が作中で“き”を使用して広まったというのは初耳だった。
歴史好きな人が見ると、また違った感想を持つのかもしれない。
『司馬遼太郎が描かなかった幕末』
著者 一坂太郎
発行所 株式会社集英社
ISBN 978-4-08-720705-7