話題:ひとりごと

運命的な出会いを果たし、手に入れたハンカチがある。

いつか欲しいなって、ぼんやり思ってたんだけど、無理やり手に入れようとは思わなくて。

ひょいと手元に来た汕頭ハンカチ。

嬉しくて勿体なくて化粧箱から出せないまま何年か過ぎた。

検索して自分のを見比べてみたり、ムフフって。

いつか箱から出して、手拭く?口をぬぐう?む、無理!!!ポケットに指す?一体どうしたらいいの!?このハンカチ!?


なんて言ってる間にそれどころじゃ無くなってしまった。

持病でヒーヒーだし、気力が無いし、お金も無いし。

こんな綺麗なハンカチ持っててもな…って気弱になっちゃった。

一番はやはり気力かも、素敵な物と自分とで釣り合いが取れないんじゃないかなって、妙な気後れをしてしまう、エネルギーが無いから。

なんだかこのまま私の部屋にいるよりは誰かの手に渡って欲しいと思うようになった。

お金が欲しいなら値下げ10品するし。

ほんとに誰かんちに行って欲しい。

胸に指すのか、カバンに放り込まれるか、額縁に入れられるか。

私の元よりはマシなのではと思ってしまった。

いつか、また手元にあんな綺麗なハンカチがやってきたら、直に手に取れる人になりたい。

たかが物なのにね。やっぱり私は病気なんだな。ちぇっ。