原作読んでたから胸くそ悪い映画だろうなとは思ってたが、当たりだった
そういう点では、この映画は当たりだった。
いつも映画観たらパンフ買って反芻するのに、それを拒否ったほど
コレは反芻したくないわぁ
わかってたらなぜ観た?
あの原作世界がどう映像化されてるか気になったから。
シリアルキラーとかサイコパスとかの殺人者達だから、めっちゃ胸くそ悪いんだけどね
原作は少女漫画誌掲載だから、必要以上の血の表現がない。
むしろ不自然なほど血が描かれていない。
それがまた逆にシュールだったのだけど、さすがに映画は血まみれ
また原作ではコンソールとディスプレイだけだった第九の捜査室が、映画らしい仰々しい装置となっていた。
死者の視覚記憶見るのになぜ一旦生きてる人間の脳を通さなきゃいけないの?
なら最後の決め手となった犬の視覚記憶を再生する時も、誰かの脳を通したの?
仰々しい装置は面白かったが、そこがツッコミ。
薪さんはあんなモンだろうけど、青木の設定や性格が随分変えてあった。
原作でも思わぬ行動力を見せることはあったが、基本的に人当たりのいいワンコ系。映画版青木は強気で攻撃的
原作の『貝沼事件』と『絹子事件』をミックスされてたが、大きな筋としては『絹子事件』
『貝沼事件』は貝沼と絹子の接点を探す為とほとんどは薪さんが過去と決着つける為。
貝沼と絹子の接点も決め手というほどのモノではない。
でも貝沼の使う錠というキー(ああややこしい)の使い方は面白かった。
そういや薪さんの机の引き出しにも鍵のかかった錠が入ってたな。
アレは『鈴木さん』の封印かな?
貝沼と薪さんの出会いはコンビニほど現実的ではないけど、教会てのはいろいろな含みがあって面白かった。
貝沼(の死後)の後催眠による同時自殺事件も思ったよりも早くケリがついたし、わかったらそれだけ。
まだ死んでない少年の捜索はなかった。
でもキーが日食てのは面白かった。
絹子をああいう最後にしたのは映画的。
けどなんとかならんかったのか?というのが正直な感想。
ラストを犬の目から見た優しい世界だったのは救い。
原作でも泣けたシーンだったけど。
ただ劇中で薪さんが犬の視界についてせっかく説明してたのに、途中からフルカラーになったのは残念。
今回は原作と比べてばかりの感想だけど、しゃーないやん!
元々そーゆー視点で見るつもりだったんだし。
薪さんと鈴木さんの絡み(友情!)はよかったが、青木がああいう性格になってたから薪さんとの絡みが少なかったのが残念
原作はめっちゃ上司部下萌えだったのになぁ