見に行ってきました!!
いやぁ満足。
久しぶりにあっつい物語を楽しみました…。
追記からはネタばれありの感想を。
タイトルにあるバケモノの子、というのは主人公の九太(蓮)だけでなく、一郎彦と熊徹のこともあらわしているかなあと思いました。
九太は蓮のままだとわがままというか孤独を抱え込みかねなかった、一郎彦と同じことになっても可笑しくなかったんだと思います。
渋天街に行かなくて、あのまま人の世界で育ったらきっと背筋を伸ばして生きてはいられなかったんじゃないかなあと。
そんな彼に対して声をかけた熊徹が良い人…とも言えず。
彼がきっと一番の問題児。
個人的に言わせてもらえば序盤の熊徹は宗師になれる器じゃないです、すいません。
人をひきつけるカリスマ性もなければ、上に立つものとしての心構えだってない、というかそれが必要だとも思っていない。
彼は強くありたかっただけなんですよね、無骨者といいますか。
それは本当に子供らしい欲求で、宗師になんてなれっこない。
猪王山の方がふさわしいのは当然です。
ただ、そんななか半ば強引に蓮を九太として弟子にとり、彼もまた成長します。
最初はどうすればいいのか分からず、自らが我流で作ったものを伝えられず悩みふてくされたりと子供のようです。
でも嫌味っぽいところはなくて、熊徹はすごくすがすがしい。
というのも、素直だからだと思います。
九太が熊徹の動きを真似ているのだ、と百秋坊から伝えられて嬉しそうだったのは、きっと自分が人にものを教えられるということに気付いたからだと思います。
ただこれは九太任せの変化なので、正直熊徹は何もしてません。
それでもその時点で一人から二人になれたのだ、と気付けたのはすごく大きいことだと思うのです。
彼らの関係性は師弟ではないと思ってます。
親子というのも少し違いますし、ある種兄弟にも似てますけれどしっくりきません。
喧嘩友達や相棒、という感じもしますが…うーむ。
それでも熊徹は九太じゃないと、宗師を決める戦いができなかったのかなと。
弟子がいなかったからでなくて、自分のことを教えてくれる存在が必要だったんだと思います。
お互いに遠慮なくものをいって喧嘩して、それでもお互いを信じている。そんな関係性。
九太は試合中、搾り出すように怒鳴ります。
それは応援の言葉だけれど、激励の言葉というほうが正しい感じ。
「負けるな!」
「立て!」
他の誰でもない、九太という弟子であり師匠であり子供であり相棒である存在がいたから、熊徹は猪王山に勝てたのだと思います。
意地にも似た気持ち。気持ちが強い。格好いい。
それに猪王山に家族がいても出来の良い弟子がいても、熊徹にとっての九太のような相棒になりえる存在はいませんでしたから。
そういう意味で、熊徹は恵まれているのです。
それに気付いたからこそ、熊徹は九太の一部として転生したのかなあと。
熊徹が意図したにせよしてないにせよ、その行動と決断が九太の命を救ったし、それが熊徹の生のナカで最後で永遠の九太に対して『師匠』らしいことなのかなあと。
そういう意味でも「キミとなら、強くなれる」という事だと思います。
とりあえずはここまで!!
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8月17日 |
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