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「クフフ、やっと起きてくれましたか。」
「……。」
「雲雀くんがなかなか起きないものですから、もう10分も綺麗な寝顔を、ぶっ!」
なんて事だろうか、僕とした事がこんな変態が近くに居る事さえも気付かなかったなんて。
確実に顔面を打ち砕いてやったはずなのに何故手応えがないのだろう、しかも本人はぴんぴんしている。
「クフ、これがいわゆる愛の鞭ですね!なんて痛くて快感的なんでしょう!」
この男の舌はしゃあしゃあと嘘をつく。本当は痛くなんてないくせになんて苛立たしいのだろう。
「咬み砕く。」
「!ちょっなんだか一気に具体的になってませんか!?」
「大人しくしてなよ、今度こそ頭蓋を砕いてあげるからさ。」
「大人しくしていますから僕を抱き締めてください。」
「どうやら日本語が理解できないみたいだね、会話もできなくなったらおしまいじゃないかな。」
「クフフ、問題ありませんよ。僕と雲雀くんは心で繋がって、おっと。」
力一杯トンファーを降り下ろしたというのに、この男は何食わぬ顔でそれを避ける。
するとふわり、と香る彼の匂い。正確には彼が付けている香水の匂いが鼻を擽った。
「…?」
広がる違和感、不覚にも一瞬の隙を見せてしまった。
不意にふわりと香っていた匂いが鼻先に突き付けられた、どうやら僕はこの変態に抱き付かれたらしい。ああ、腕もがっちりホールドされて動かない。
「クフフ…良い匂いですね、雲雀くんの匂い好きですよ。」
「……ねぇ。」
「なんです?」
「なんだか前より不愉快な匂いになってるんだけど。」
「?…あぁ、僕ですか?昨日香水を変えてみたんですよ、犬がこちらの方が良いと言ったので。」
ピクッ
「彼の鼻はよく効きますからね、こればかりは素直に従おうと思いまして。」
「……僕は嫌い。」
「え?」
「前の匂いの方がまだマシ。」
するとこの変態は驚いた様に目を瞬かせた後クスクスと笑い出したではないか(一体なんだというんだろう)
「…何?」
「いえ、やっぱり雲雀くんは僕の事が好きなんだなと思いまして」
「は?寝言は寝て言いなよ。それとも今すぐ眠りたい?」
「雲雀くんが添い寝してくれるならいくらでも眠りますよ。」
「……馬鹿じゃないの。」
「クフフ、かもしれませんね。」
分かるんです。
(君がすぐに僕の香水の違いに気付いたのも、犬が好きだと言った香水を嫌いだと言ったのも、全部僕への愛故でしょう?)
(君が無意識な分、僕には敏感に分かるんです。)
(香水、前のに戻しますからね。)
(…勝手にすれば?というか早く離して暑苦しい。)
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37作目は書いてみたかったムクヒバです!\(^o^)/
しかし書きたいネタを詰め込みすぎて若干訳分からんw(^q^)いやあれだよ、取り敢えずむっくん香水付けてて香水が変わったらひばっさん気付けばなあみたいな。葉っぱが落ちる音でも起きるひばっさんの寝顔を10分も眺めていられるむっくんクオリティの凄さとか書けたらなあみたいな。
…うん、ブランク!orz←←
あの、これを見てくれた方は感想と言う名のコメをください!では\(^o^)/