昨日、母とふたりきりで入院している祖父のお見舞いと、祖母の様子を見にでかけた。
祖父はだいぶ体調が悪いみたいで、とてもしんどそうにしてた。
祖母は認知症がだいぶ進んでいて、午前中に祖父のお見舞いに行ったらしいんだけど、午後にはもう忘れていたり。
何度も我が家に泊まりに来ているのに、まだ泊まったことがないと言っていたり。
祖母が「それじゃ、今晩あたりお前のとこに泊まりに行くか」と母に言った。
母は「また出たよ。もう何回も泊まりに来てるでしょ?」と言った。
そのあと、祖母と別れてふたりきりになった時、母が「ばあちゃん、ウチに来たいって言ってたのに断ったの、まずかったかな。」って。
「んー、別にいいと思うよ。断っても。疲れてる時だってあるだろうし。でも、また出たよって言い方は良くなかったかなって思う。」
って、私は言って。
そんなこと言ったら、母は自分が悪い、周りはわかってくれないって思い詰めることなんてわかってんのに。
案の定、黙ってしまって。
誰も私のこと、わかってくれないって思ってる?って聞いたら、しばらくして言った。
「どんなにこっちが喜ぶ顔がみたくて、色んな事をしても、向こうは忘れるんだよ。」
きっと、
どんなにしてあげても祖母は覚えてない。そして人の悪口を言う。
そう言いたかったんだと思う。
その日、祖母の調子も悪くてなんかいつもより文句ばかり言ってたから。私も「ちょっと」って思うこともあったし、きっと母はそれが嫌だったんだと思う。
そのあとに
トラウマを思い出すんだ。もう昔の事だから、今気にしなくていい事なんだろうけど、それでもまだ染み付いてて頭から離れないんだよ。
子供を生むだけ生んで、放ったらかしって言われたこと。忘れられないんだよ。
私:なんでそんなこと言ったんだろうね。そんな事ないのにね。立派に育ってるじゃない。
母:ごめんね。こんな親で。ごめんね。
私:謝らないで。私にとっては、お母さんはちゃんとお母さんなんだから。
母:私ね、自分が大ッ嫌いなの!自分なんか大ッ嫌い!!
危なかったよ。
車運転してるのに、涙が溢れそうで、危なかったよ。
そんなこと、言わないでほしい。
自分を、愛してほしい。
自分が自分を愛さなくても、私はあなたを愛してるのに。
そんなこと、言わないでほしかった。
たぶん、また。きっと苦しくなっているんだろうなって。
私には本当に、何もできない。
この間、うーたんと食事をした。
私が誘った。
うーたんが、消えてしまう気がして。
うーたんのお母さんが、心を病んでしまって。うーたんも、疲れてしまっていて。
うーたんがお母さんとこういう事が起きたっていうのを話してくれた。
医者が精神安定剤みたいなのをお母さんにくれたらしくて、それを飲んでるんだけど、それを飲むと大体おかしくなるって。
次は自分が、その薬を飲まされるんじゃないかって。
その話を聞いて。私は、特にちゃんとした話ができなかった。
昔母がそういう薬を飲んでたし、母は自分でその薬を捨てたし、おかしくなっちゃうのはわからないし、見てきた側としてはきっと当人の気持ちはわからない。
どんな風に苦しいのか。
どんな気持ちになるのか。
なんでそんな事を言ってしまうのか。
ただ、聞くだけしかできなくて。
結局は私には何もできない。
それができたら医者だよって言われた。
母とうーたん。
愛してるふたりがこんなにも苦しんでいるのに。
私はなんて無力なんだろう。
私には何が出来るのだろう。
ああ、誰か。
誰か。助けて。
私だって、自分が嫌いだよ。
それでも、誰かにはなれないから。
だから付き合っていくしかないと思うよ。