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先日、久しぶりに2ちゃんに行きました。
※バトンから来られた方へ
※まーた纏まりなくクソ長い日記です
「・・・」
道仁が部屋の前で立ち止まる。
「やっほ。久しぶり☆」
視線の先にはカワイコがしゃがみこんだまま、道仁を見上げていた。
かなわぬそれ
「ていうか宰次その髪どうしたのwww長ww似合わなぁいwww」
「・・・お前何してんの」
ケタケタと笑うカワイコとは対照的に、見下ろす道仁の顔や口調は怒っているようにも受け取れる。「そう見えるだけ」だと知っていて、意に介さず道仁に接してくるのは一部の人間だけだ。そしてこのカワイコも、そのうちの一人だった。
「オトモダチのバイクに乗っけてもらって遊びに来てたんだけどぉ、色々あって壊れちゃって。近くに宰次のアパートあったの思い出して来てみたの☆お願ぁい、泊・め・て☆」
「乗せてくれた友達はどうした」
「知らない☆」
「・・・」
はぁーっと道仁がため息を漏らす。
「終電にはまだまだ時間あるだろ。帰れ。駅まで連れてってやるから。」
「えーっ宰次冷たァい!ひどーい!」
「あのなぁ。俺もバイトで疲れt」
「あっ分かった、部屋がエッチな本やDVDで大変な事になってるんでしょー」
「!」
道仁の表情が一瞬固まったのをカワイコは見逃さなかった。
「隙あり!」
「!! 待っ、お前、返せ!」
カワイコは道仁の手に握られていた鍵を奪い取り、ドアを開ける。
「何よぉ期待させといて。全然つまらない部屋」
几帳面さが表れたように整頓された部屋にカワイコは不満の声を上げる。気が済んだなら帰れ、と近寄る道仁をゆるゆるとかわしながら、カワイコは部屋の奥へと進んでいく。
「宰次もさァ、男のコならもっと隙のある部屋にしなきゃあ・・・」
「わ、分かったから。いいからもうこっち来いって」
机付近に差し掛かり、道仁がうろたえる。
「あ、そうそうコレ、こんな風に机に紙を広げっぱなしとか・・・って、何コレ」
そこには描きかけの同人誌原稿。
「・・・・・・」
カワイコに原稿を見られ、道仁は渋い顔をした。同人活動なんてものカワイコは知らないだろうが、そもそも大の男が美少女の絵を描いているという時点で大凡アウトである。しかもあろうことか道仁が見られたものは18禁原稿。道仁は喉から潰れたような声が出そうになるのを抑える。仏頂面のまま必死に脳を回転させていた。
「・・・」
カワイコが机の原稿をしげしげと眺め出す。
「・・・」
サッと道仁が原稿を取ろうとして、カワイコに取り上げられる。
「・・・」
原稿を取り返そうと無言で追う道仁と、原稿に目を落としたまま華麗なフットワークで影も踏ませないカワイコ。道仁はその無言の攻防が永遠のように感じた。
「ふぅ〜ん・・・?」
暫くしてチラリと原稿からカワイコの目が覗く。その細められた目元だけで、どんな意地の悪い表情をしているかありありと分かった。
「宰次ってこんなシュミがあったんだぁ・・・」
「・・・あぁ。そうだ。 ・・・・・・どうだ参ったか。」
手痛い状況で、自虐ネタになろうとも胸を張ろうとする道仁がいじらしいようでおかしく、思わずカワイコは吹き出す。道仁がエラそうに眉間にしわを寄せ腕を組み立っているのに、全く圧力を感じない。
今、初めて立場が逆転しそうだ。
そう思うと、カワイコはワクワクするようなゾクゾクするような、形容しがたい昂揚に襲われていた。
『おいお前ふざけてんのか』
『何がよ。「良い国作ろう鎌倉幕府」でしょ』
『お前な・・・常識的に考えてみろ、今西暦何年だよ?なんで鎌倉幕府が4192年なんて超未来に出来てるんだバァカ!!』
『うっさいなぁ!いちいちファイルで頭叩かないでよ!』
『ほー。何かねその反抗的な態度は』
『ちょっ、痛っ、やめてってば!このゴミクズ男!』
『誰がゴミクズ男だこのウルトラバカ女が』
『ちょっ、も、もう!いい加減怒るわよ!』
『今は俺が怒ってんだろバァカ。今すぐやり直せ!』
『うぐぐ』
当時すでに喧嘩の腕で中学最強の呼び名も高かった私が普通の高校生相手に手も足も出せず、なすがままにファイルで頭をバシバシ叩かれていたのだから刷り込みというものは恐ろしい。
『宰次のうんこたれ。死ねっ』
『お前が満点取れたらな』
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる。セットなんてお構いなしなのがムカつく。
キツい言葉や顔つきと裏腹に笑顔が優しいのが、苛立ちのやり場に困ってムカつく。
『・・・ばーーーーーか』
『ハイハイ』
『・・・バカ』
私がなすがままなのは、果たして本当に刷り込みのせいだったのだろうか?
・・・恐らく違う。
こうして主導権を握られる事が私にとって新鮮だったのだ。
彼が相手なら、私の思い通りには動かないけれど悪いようにはならない事も分かっていた。なんだかんだで宰次は優しいのだ。だからこそ、普段は死んでも湧かない「主導権を奪われたい」という妙なマゾヒズムが頭をもたげるのかもしれない。
・・・そんな私らしくもない気持ちを自覚するのはもう少し後の話。
この時は「宰次がいると調子が狂う」「けど嫌いじゃない」、これより先を考える事などなかった。きっと私はまだ子供だったのだ。
宰次に勉強を教わるようになって偏差値は15ほど上がった。それでも私は結局荒暮高校にしか受からなかった。宰次がいなければ恐らくナメていた荒暮にすら入れていなかったのだろう。
こんな私を宰次はさぞ罵りなじるのだろうと思った。いや、それならまだ良い。呆れられて見限られるんじゃないかと恐ろしくなった。家に来た宰次に結果を報告するのが気まずかった。
『だ、だから言ったじゃない、私・・・』
『お前が頑張ったのは知ってる。』
『・・・ん。』
私がどんな顔をしていたのか分からないが、宰次はただその大きな手で私の頭を優しく撫でただけだった。
『馬鹿って言わないのね』
『言って欲しいなら』
『・・・バカ』
受験への思い入れなんて何もなかったのに、ここにきて初めて私は悔しさと申し訳なさを感じた。少しだけ泣きそうだった。
そしてそれを出来るだけ拭いさろうと私を撫でて微笑んで見せる宰次が無性に大人に見えて、柄にもなくずっとこうして依存していたいという気持ちに駆られた。
荒暮高校にしか受からなかったのだから仕方がないけれど、宰次は最後まで私が荒暮に進学する事は危険だと案じて反対していっけ。
「オイてめぇら道をあけろ!」
「カワイコちゃんのお通りだ!」
・・・全く、宰次は私を分かっていないなぁ。
「すっげぇ・・・まるで禍々しい大名行列だな」
「ドエム先輩を退けて四天王に加わったんだろ」
「奴隷・・・いや『オトモダチ』の数ももう分からなくなったし・・・天井知らずってのは河合香のためにある言葉だな・・・」
「ばっ、お前!後ろ・・・!」
「うふ、コンニチハ☆」
「か、河合香・・・」
「私の事はァ、カワイコちゃんって呼んでね☆・・・って言ったよね!?」
「うぐっ!!」
「言う事聞けない悪いコはお仕置きしちゃうよォ」
「う・・・か、カワイコちゃん・・・マジ・・天使・・・」
「ウフフ」
宰次
私、アンタが思ってるより凄いコなのよ?
分かってるのかな?
『おい香』
『なによ。呼び捨てにしないでよね。』
『なんだアレか、俺に「かわいこちゃ〜ん」って呼んで欲しいのか?』
『皆そう呼んでるけど。』
『頭おかしいんじゃねぇの?』
昔からままならない存在があった。従兄の道仁宰次だ。
小1ほどの頃・・・私が彼の漫画か何かをとった事が発端だったように思う、私達は取っ組み合いの喧嘩をした。私に対して譲らない人間が初めてで、ムカついて許せなかった。けれど6,7歳の私は年上の宰次にいいように転がされっぱなしで。自分には敵わない相手がいるのだという事も初めて思い知ったし、幼心に「カワイコの魅力」という天井知らずの可能性をへし折られたショックの大きさは計り知れなかった。
『なんでもお前の思う通りになると思うなよブス』
小学生の口撃はストレートで残酷だ。寝る前になると彼の言葉がよぎり、3か月は泣いたものだった。
宰次は壁。天敵。私のプライドを完膚なきまでに叩き壊した鬼畜生。
以来8年間、親類の集まりでも何でも私は徹底的に宰次との遭遇を回避した。次に出会ったのは中3の夏で、私が低学力の不良ばかりが集う荒暮高校にしか進学できないと聞きつけた彼が、無理やり勉強を教えに上がり込んで来たのだった。
『私、したい事しかしない主義なの。勉強なんていいから。』
口から苦い汁が出る。アイデンティティ崩壊の日の苦々しい記憶が蘇り、宰次と会う事を拒絶させた。
けれど
『馬鹿かお前、したいしたくないの問題じゃないんだよ!お前みたいなひ弱な女があんな無法地帯な高校行ってみろ、一瞬で人生終わるぞ!分かってるのか?』
『私結構強いんだけど。』
『嘘つけ』
『痛っ』
『ほらみろ』
やっぱり宰次は私の思い通りには動いてくれなくて。
『・・・』
ただ、何故だか怖かったり不愉快ではなかった。私は、私の鼻先を弾いて悪戯っぽく笑う宰次を見ながら、「大きくなったなぁ」とか「笑うと雰囲気違うんだなぁ」とか「手が筋張って大きいなぁ」とか、ぼーっと関係のない事ばかり考えていた。
カワイコがわかりにくいので前置き的な
ちょっと観覧注意
私の名前は河合香といって、フルネームで呼べば「かわいこちゃん」と聞こえる。小さい頃から親や周囲の人々に「かわいこちゃん」「かわいこちゃん」と呼ばれチヤホヤされ続けてきて、私もそれが普通だと思っていた。
私は実際に可愛いし、持て囃されるに相応しい容姿を保てるよう努力も惜しまない。鏡に映る自分が好き。他人にちやほやさせる魅力を持つ自分が好き。望めば全てが思いのままになる事も気持ち良かった。
「あぁ・・・っふ、も、もっと、もっとグリグリして下さいぃ・・・」
「あははっ!大の男が情けなくないのォ?地べたに寝転がって、女子高生にアソコ踏まれて感じてるなんてさぁ!」
高校に入ってから「オトモダチ」が沢山できた。私の言う事を何でも聞く、私の事が大好きな男達。たまにこうして遊んであげるの。
「ぁう・・・ン、ふぅっ、ふー・・・!」
「聞いてるの?・・・なぁにこれ。なんか出てきてるんだけど?」
「う・・・っはぁ、はーっ、か、カワイコちゃん・・・オレ、もぅ・・・!」
「えーっ本気で?ありえなぁい!本当に踏まれてイっちゃうわけ?ド変態もいいところね。・・・違うの?ホラ、気持ち悪い声ばっかり上げてないで何か言ってみなさいよ」
「あっ、あ、う・・・ッ、ン・・・・」
足の裏に生温かい感触が広がるのが分かった。オトモダチは肩で息をしながら私を見上げている。いや、おそらく私のスカートの中でも見ているのだろう。今日はピンクと黒のストライプだっけ。どう?可愛いでしょう、この変態。
「・・・この靴下もういらないわ。ねとねとして気持ち悪いもの。」
ニーハイを脱いでみせると、食い入るように見つめている彼へ放り投げた。
「あげる」
「あっ、あ、ありがとうございます!!」
いそいそと私の脱いだニーハイを広げ匂いを吸い込む姿に、ゾクゾクとした優越感を感じる。
「・・・ねぇ、私、可愛い?」
答えを知っていても、聞きたくなるのはなぜだろう。
どこか心もとないのは、なぜだろう。
先日のグロたん二氏くんとのチャットの際、人が絵書くところ見るの楽しいって話になり、
矢「こういうツンデレ的な図がね、好ましいと思うんだよ僕としては。」
備「へぇ」
性 別 | 男性 |
年 齢 | 73 |
誕生日 | 8月18日 |
地 域 | 福岡県 |
系 統 | ギャル系 |
職 業 | 小学生 |
血液型 | B型 |