美しく、健康な肌を保つためには保湿が重要なことは誰でも承知していることですが、ではなぜ乾燥すると肌に良くないのでしょうか。
肌が乾燥すると様々なトラブルが起こりますが、そのほとんどに繋がる元凶はバリア機能の低下です。
人間の皮膚の内、最も外側にある表皮には、細胞がぎっしり並んでおり、これが盾となって、身体を外部からの刺激を守っております。すなわち、肌表面の角質層に働くバリア機能です。
細胞は、ターンオーバーすることによって絶えず生まれ変わることによって、このバリア機能を維持しています。
しかし、角質層の水分が少なくなって肌が乾燥すると、細胞の間にすき間が生まれて、バリアが充分に機能しなくなります。
肌のバリア機能が低下すると、細菌や異物が身体の中に侵入して、これによって、あらゆる肌トラブルが起きてしまいます。
乾燥性敏感肌は、乾燥によってバリア機能が低下しているときに起きるトラブルです。化粧品によってカブレたり、わずかな刺激でも肌に赤みや痒みが出るなどの症状が現れることがあります。
特に、手は顔に比べて角質層が厚く皮脂腺もないため、内部からの水分補給が間に合わずに、乾燥がひどくなりがちで、それに伴ってバリア機能が低下します。
この状態で、刺激の強い洗剤などを使うと、ひび割れや湿疹ができ、手全体に広がってしまいます。
乾燥して角質層のすき間が大きくなると、細菌が体内に侵入してきやすくなります。
そうなると、皮膚炎、トビヒ、いぼ、ミズイボなどの感染症を起こす可能性があります。
また、肌が乾燥するとカサカサして荒れた状態になり、程度がひどくなると、皮膚が割れ、さらに進行すると、割れ目が真皮にまで達してアカギレになり、痛みを伴うこともあります。
エイジングケアは何時から始める?