[設定]
付き合っていたが別れてしまった、きっと相手の方から別れを切り出した。という歌詞から読み取ったわたしの妄想上の設定。
[解説]
一人になった自分が後悔の中思う歌。
時間坂とは言葉の通り、時間を坂道に例えた歌詞でありそこで彷徨い後悔している人物の心情を描いている歌詞である。消え入りそうなたろの歌声と悲しげなメロディーが混ざって別れという脆さや後悔、切ない気持ち…そんな感情が溢れてくる歌である。
以下好きな歌詞の一部4選
「遠いものは奇麗」
この言葉が時間坂を象徴していると言っても過言ではないと思う。メインのところなので心に響くなぁと思った。でもこの言葉は聞き手の立場を変えると嫌味になるのかもしれない。
過ぎていった過去の思い出の方が美化されてキレイに映る。
辛かったことや悲しかったこと嫌だったこともあるのに、時間が経つにつれて美化されて結果、良かった思い出になる。そんな風にわたしは捉えた。
「振り向いたら答え合わせ 昨日にはもう戻れないよ」
ここもすごい好き。痛いくらいにわかる。
時間坂っていう坂道を振り向いて反対に歩いてみて昨日に戻ろうとやり直そうとしても、それは絶対に無理で…。
答え合わせをするように、今ならわかる正解の言葉を言おうとしてももう遅い。時間が戻れないことは自分が一番わかってるのが痛々しくて切ない。
「失くした景色を描けたらいいな それは密やかに忘れてゆくから」
ここでも記憶の曖昧さを揶揄している。またそこが好き。
ほら描けないよね、記憶は曖昧でキレイなところしか残ってないけどそのキレイな記憶もどんどん薄まっていくね。と言われているよう。
「誰でもなくなるその前に 君と何か約束をすればよかったね」
これは強烈だと思った。
“生まれ変わっても一緒にいよう”と約束をしていたらよかったって、後悔しかしてなくて少し怖いなと思った。
でもそれほどまでに好きな人と別れてしまったらこう思うのも仕方ないのかもしれない。
(わたしの[定義]が間違っているのかもしれないけれど…。死別ならまたこれもしっくり来たのかもしれない。死別を体験していないので共感できない。よって普通の別れの妄想しかできません…。)
いかかでしょうか。
Plastic Treeの魅力はこの曲だけではないのですが、気になった方がいらしたら是非聞いてみてください。
この曲は歌詞もメロディーも正さんなのですが、プラは、たろ歌詞×正メロの組み合わせがものすっごい化学反応具合です。
わたし個人なことを言うと、たろの声が好きでそこから広がるプラの世界が好きなんだろな…と思います。
あ、大事なことを書き忘れていた。「時間坂」は「瞳孔」のカップリング曲です。
しかしながら、正さんの闇が深くてそこが中毒のようにハマってしまう。
「てふてふ」という曲も暗くてフワフワしていてたまらない。
あら、わたしは正の作る世界観が好きなのかな。
時間坂を先日のライブで聞けたときは嬉しすぎました。
またライブに行きたいな…そろそろアルバムが出るんじゃなかろうかと狙っていますがいかがですか。
以上、時間坂の魅力についてでした。