「凄い! まるで物語みたいだ!!」
「へへっ。楽勝楽勝ー!」
「お、女の子……!? なんでこんなところに!?」
「やばい、キてる。おれ、今、物凄く主人公っぽい……!」
「その『さん』付けるのやめようぜー? なんかムズムズする。ケトルでいーよ」
「うぉあー…。ミーナとマイトの会話ってさ、ハタで聞いてるとお花畑にいる気分になるよ……。なんだこれ。ほわほわしすぎだろ……」
「おれ、伝承とか冒険活劇とかそういう話が大好きでさ、いつか主人公みたいになりたいって思ってんだ!」
「おれは考え無しに動いてるんじゃない! 気付いたら体が勝手に動いてんだ!」
「テロルの頭の上に乗ってる毛玉、羽が有るのに飛んでるところ見たことないぜ? 太りすぎじゃね?」
「リャオ、おまっ、じゅーきゅーさい!? ……年上ぇぇぇ!? 見えねぇぇーーーー!!」
「止めんなサーディット! あいつとは決着をつけなきゃならないんだ!!」
「やっぱりケトルって名前はないよな……。ケトル(ヤカン)て。どんなネーミングセンスだよ」
「……はっ! おとぎ話なら、これから悪が滅びるストーリー展開かなっ!」
「いやぁ、家出同然に飛び出したんだし、今さら村には帰れねーって。……帰ったらかーちゃんにぶっ殺される」
「ミーナか……。可愛くないわけじゃないんだけど」
「は!? なんでおまえらのためにそんなことしなきゃならね……ん、ですか?」
「うわぁあああぁ!! おまえら、やめろーーーー!!」
「なんでだよ、なんでだよ……! ここはヒーローよろしく颯爽と登場する場面だろ!? なのになんで動かないんだよおれの足……っ!!」
「好きな女の子のタイプ? やっぱり明るくて元気な子かな!」
「あぁ、そうだよっ……! おれはバカだから、ヒーローになんかなれないから、こんな方法しか思いつかないんだよ……!!」
「おれを嘲笑えよ、ラツィ。そこにいるんだろ?」
「違うんだ、かわいそうな人を助けたいけど、それでまたかわいそうな人を作っちゃいけないんだ! 片方を悪者にして、こっちだけ幸せになるなんてのは嫌なんだ! みんなで幸せにならなきゃ意味ないよ……!! だから! おれは全部を選ぶ! どんなに甘かろうと、青臭かろうと、ご都合主義だろうと、これがおれの決めた道だ!! 誰にも文句は言わせない!! 物語みたいな冗談みたいなハッピーエンドを、現実の世界でも紡いでやるよ!!」
「ミーナ、約束するよ! おれが必ず故郷に連れて行ってあげる!! だから……!!」
思いついたことを思いつくまま、深く考えないで喋る。なので、ストリートな発言ばかり。
口調は荒っぽく、粗野な印象。ちょっと熱血が入っているので、勢い良く喋り、叫ぶことも多い。
基本的に敬語は使わない、というか使えない。年上も呼び捨て。
否定表現では基本的に「ない」を多用。でも、叫ぶ最中などは「ねー」や「ねえ」になることも。
全体的に中二臭が物凄いことになっていますが、まだ14歳だから許してあげて下さい……。