900hPaと猛烈な勢力に発達した台風1号は7日夕方から8日未明にかけて猛烈な勢力を保ったまま沖縄県・先島諸島に最も接近すると予想され、暴風や高波に警戒が必要です。
台風1号は猛烈な勢力まで発達し、7日午前6時には沖縄の南の海上を1時間に25キロの速さで西北西へ進んでいます。
中心気圧は900hPaと3年前の2013年(平成25年)、フィリピンに甚大な被害をもたらした台風30号に匹敵する強さにまで発達し、中心付近の最大風速は60m、最大瞬間風速は85mで中心から半径170km以内は風速25m以上の暴風が吹いています。
台風1号は猛烈な勢力を保ったまま沖縄県・先島諸島に最も接近するため、先島諸島では8日朝にかけて最大風速25m、最大風速35mの暴風が続くと予想されています。
海上では波も高まり、波の高さが9mと、うねりを伴って猛烈にしける見込み。
また、台風から離れた沖縄本島や奄美地方などでもうねりを伴って波が高くなると予想されます。
先島諸島では暴風や高波に警戒して、沖縄県のその他の地域でも低い土地の浸水や落雷・突風に十分注意が必要です。
広島県大崎上島町では、大雨による土砂災害の危険があるとして天満地区の127世帯227人を対象に出されていた避難勧告を午前5時に解除しました。
これまでの雨の影響で、熊本県内では土砂災害の危険が高まっています。
熊本県宇土市では午前5時10分に5地区合わせて
8854世帯22853人に避難勧告を出しました。
また、避難勧告が出ている地域は、花園地区、轟地区、緑川地区、網津地区、網田地区です。
同じく午前5時10分、熊本県宇城市内の山沿いなどにある9488世帯24466人
に避難勧告を出しました。
熊本県菊池市では午前6時に700世帯2000人に避難勧告を出しました。
午前6時15分には新たに
1658世帯3931人に避難指示を出しました。
南阿蘇村ではこの他6月20日から3つの地域合わせて、1994世帯4765人に避難指示が出ています。
また、避難指示が出されている地域を除いた村内全域には避難勧告が出ています。
活発な低気圧や前線の影響で大雨になっている九州地方ですが、地震の被災地・熊本県内では午前11時の時点で避難指示がおよそ2270世帯、避難勧告がおよそ180世帯出ています。
※避難指示(市区町村)
南阿蘇村
1832世帯 4379人
西原村
455世帯 1311人
※避難勧告
南小国町
26世帯 61人
合志市
150世帯 400人
このほか、熊本地震の影響で、御船町と宇土市の一部の世帯に避難指示が、御船町などの一部の世帯に避難勧告が出ています。