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2024年3月28日 19時02分 イスラエル
イスラエル軍によるガザ地区南部のラファへの地上作戦を巡り、イスラエルは今週予定していたワシントンへの代表団の派遣を一方的に取りやめました。これについて、ネタニヤフ首相はイスラエルを訪問しているアメリカの上院議員に対し「イスラム組織ハマスへのメッセージだった」と釈明しました。
イスラエル軍はガザ地区での軍事作戦を続けていて、ガザ地区の保健当局は27日、過去24時間で76人が死亡し、死者は3万2490人にのぼっていると発表しました。
こうした中、ガザ地区の地元当局は27日、地区の北部にいる住民に対して、支援物資を運ぶ車列が通る交差点に集まらないよう求める異例の声明を発表しました。
ガザ地区では食料の配給を待つ人が攻撃されるケースが相次ぎ、医療機関もひっ迫しているとして「けがをすれば確実に死の危険にさらされる」と警鐘を鳴らしています。
一方、イスラエルがガザ地区南部のラファへの地上作戦を協議するために予定していた、代表団のワシントンへの派遣を取りやめたことについて、アメリカ・ホワイトハウスはイスラエル側が協議日程を再調整することで同意したと明らかにしています。
ネタニヤフ首相は27日、エルサレムを訪問したアメリカの上院議員に対して代表団の派遣を取りやめたことについて「国際的な圧力にかけても無駄だというハマスへのメッセージだった」と釈明しました。
ネタニヤフ首相は、上院議員に対して停戦を求める国連安保理の決議案の採決でアメリカが拒否権を行使しなかったことに改めて苦言は呈しましたが、釈明することで最大の後ろ盾であるアメリカとの関係修復をはかるねらいもありそうです。